「北朝鮮軍内部で同性愛が蔓延しているのか?」
こんにちは。お久しぶりでございます。
今回は知り合いの要請で、南朝鮮(大韓民国)朝鮮日報のオピニオン誌『月刊朝鮮』の記事を翻訳しました。
(おことわり 原文では金正恩委員長を「金正恩」と呼び捨てにしていますが、当ブログの方針により、翻訳では「委員長」と肩書きをつけています)
「北朝鮮軍内部で同性愛が蔓延しているのか?」
2012年、金正恩委員長の同性愛禁止令、摘発されると公開処刑される場合がある。
監視カメラで捕らえられた、口づけをする北朝鮮の男性軍人(写真:TV朝鮮*キャプチャ)
*朝鮮日報系テレビ放送局
10年以上軍務に就いている北朝鮮の軍人たちの間で同性愛が蔓延していることを推測させる場面がとらえられた。
昨年末、あるオンラインコミュニティで「監視カメラにとらえられた北朝鮮の軍人たち」とされ、2015年10月に放送されたTV朝鮮「黄金パンチ」の放送をキャプチャした写真が上がった。
映像の2名の男性軍人は人気のまばらな道で会い、空き地に移動する。そして二人は互いを抱き寄せて口づけをする。上官の要求によって強引に、口づけに応じたのか、互いの同意のもとで口づけをしたのかは確認できなかった。
これに対して安燦一(アン・チャンイル)世界北朝鮮研究センター所長は、あるマスコミとのインタビューで「服装を見るに、軍官(将校)と推定される」とし、「白昼にそれほどの行動をするのだから、夜にはどうだか察しがつく」と語った。安所長は「10年以上軍務につき、外に出られず、女性との接触がないので、軍隊の中で同性愛とその類の性行為をして“解放区”を探るのだ」とさらに付け加えた。
北朝鮮軍内部に同性愛があることは北朝鮮軍出身脱北者たちの証言を通じて明らかになった。上官による同性の性暴力や“枕”の要求も頻繁に起きていることが判明した。
北朝鮮の法律に同性愛を禁じる条項はないが、発覚すれば処罰を受けることが知られている。2016年9月、TV朝鮮は北朝鮮軍の文献を入手し、「北朝鮮の金正恩委員長が同性愛を禁止させた」と報道した。2012年4月7日、記録された北朝鮮軍の文献によれば金正恩委員長は「女性たちどうし手を繋いで出歩く現状」を取り上げて議論し、「外国人が見れば同性愛をする女性たちだと異常に思われるだろう」と批判した。
北朝鮮では同性愛が摘発されれば公開処刑されることもある。2011年9月、「自由北韓放送*」によれば、咸鏡北道(ハムギョンブクド)清津(チョンジン)市で、同性愛を行なったとして摘発された在日同胞の女性たちが資本主義思想に染まったという罪状で公開処刑された。
*脱北者たちによって設立された、対朝資本主義宣伝のためのラジオ放送局
【文:月刊朝鮮ニュースルーム】
(2018年1月7日入力)
[元記事]
http://m.monthly.chosun.com/client/mdaily/daily_view.asp?idx=2613&Newsnumb=2018012613